こまえの民具辞典
わらじ【草鞋】
稲藁で編んだ履物。
草履と同形ながら、前部から「緒」と呼ばれる長い紐を
横についている「乳」という輪に通し、かかとにある「かえし」
を通って足首で固定する長時間の歩行に適している履物。
旅や登山には欠かせないものですが、消耗が激しく、常に新しいものと交換する必要があったそうです。
二足の草鞋を履く
一人の人間が趣の異なる二つの仕事を兼業すること。
一歳上の女房は金のわらじを履いてでも探せ
重いが磨り減らない金属のわらじを履いて、その重さに耐えてでも(藁のわらじでは擦り切れてしまうほど歩き回る覚悟で)探すべき。
二足の草鞋はよく使います!
いろり【囲炉裏】
屋内に設置する炉。(相模原市立博物館にて撮影)
西南では煮炊き用の竈があったので暖房用として小規模。
中部から東北では、煮炊き、暖房、明かりをかねて使用されたので大規模だったそうです。
床に設置する場所は、「デー」とか「オエー」などと呼び、
土間に近い部屋で、家長の座、客座、カカ座オンナ座などがあり
日常生活の中心的な場所でした。
特にこの火は神聖視され一年中絶消してはいけないものでした。
家にいる火の神について知りたーい!
ひばち【火鉢】
暖房や湯沸しなどに使う器具。(相模原市立博物館にて撮影)
材質、形状のバリエーションが多く、薪のように煙がでないことから上流の武家や
公家で使用されてきたのがはじまりだといいます。
江戸時代には庶民にも普及し、インテリアとしても人気。
昭和初期まで使用されるも、木炭が着火に手間がかかることや
一酸化炭素中毒、火災の危険があるため戦後のストーブ普及で消えていったそうです。
火鉢の種類が気になります、今後は注目だーー!
うそ【鷽】
鷽は天神の神使だとされています。(町田天満宮にて頂きました。)
菅原道真を祭神として祀る「天満宮」では「鷽替え神事」がおこなわれます。
鷽(うそ)が嘘(うそ)に通じることから、前年にあった災厄・凶事などを嘘とし、
本年は吉となることを祈念する神事です。
太宰府天満宮(福岡県)でおこなわれる、鷽替神事の伝承では、
当地にて菅原道真が蜂に襲われた時に、ウソの大群が飛んできて助かったというお話が
伝わっています。
可愛くて鷽が手放せず我が家に1年滞在中です!行かないで!!
えま【絵馬】
祈願や報謝の為に神仏に奉納する木製の板。(有鹿神社の社務所にて撮影)
馬を奉納する代わりに馬の絵を描いたものを奉納したのがはじまり。
室町時代以降、扁額形式の大絵馬が、桃山時代になると豪華で芸術的なものになり
江戸時代から図柄も多様化してきます。
現代でも造形や図柄など各地様々であり、絵馬の収集家もいるほど
そのバリエーションに富んでいます。
こちらはパンダ宮司さんに由来したパンダ絵馬!
おふだ【御札】
神社や寺院で授与される守り札。(深大寺の護符 コロナ滅~~~)
神棚や仏壇に納めたり、玄関や柱に貼ったりします。
我が家の玄関にも貼ってありまーす!
おまもり【御守】
神社や寺院で授与される、小型の厄除け護符。
体に直接つける、首にかける、腰に吊るす、着物に縫い付けるなど
携帯すると良いとされています、現代では鞄につける人が多い。
このおまもり可愛いでーす!
どうそじん【道祖神】
路傍の神仏であり、集落の境や村の中心、村と村の境界や道の辻、三叉路などに
主に石碑や石像として祀られています。
疫病の侵入を防ぎ、村の安全、子孫繁栄や旅の交通安全などを守護する
民間信仰の神さま。全国的に分布され、こまえの本拠地ここ神奈川でも
本小松石で有名な真鶴には道祖神が多いと聞きました。
道祖神探訪してきまーす!
こまえの民具辞典は思ったより疲れたのでここらで一度終わります。
また写真が増えたりやる気が起きたら投稿します。
ここに上げた物も一つの記事にしたいくらいですが
それも気力があったら挑戦します!!!
今夜は鰻を食べるよー!