上矢部の板碑
神奈川県相模原市上矢部
上矢部乾元2年の板碑
横浜線矢部駅から北へ進むこと1.5キロ淵野辺駅からバスで薬師堂を下車
相模原市中央区上矢部3丁目にあたる道沿いに小さな案内板があります。
左へ進むと祠が見えてきます。
この祠の中に安置されているのは「乾元2年(1303)八月日」と彫られた一基の板碑です。
板碑とは石で造られた卒塔婆の事で、鎌倉~室町時代に多く造られています。
安置されている板碑の中央に「阿弥陀如来」
下部には花瓶が左右にあります。
(板碑の詳細な画像は市のサイトなどでご覧下さい)
由来についての文献は残っていませんが伝承によると、和田合戦で(1213)滅んだ横山党矢部義兼と、その一族を弔うために遺族と旧臣により追善供養が行われたと伝わっています。
板碑の重要性と保存
市内にはおよそ90枚ほどの板碑があるとされ、
主に関東に多く、鎌倉から室町に集中した板碑は鎌倉武士の信仰に関連があるとされています。
上矢部の板碑も郷土や歴史を知る上で貴重な文化財であり、地域で理解を深め大切に保存し後世へも継承していくべきものです。
近くには矢部氏居城の土塁、鬼門守護の薬師堂および神社も点在しています。
参考資料
- 地域歴史素材集
- さがみはら歴史散策
- わが町の歴史相模原
- 神奈川生まれの地名
スナップフォト
撮影日
2019年12月22日
2020年1月21日
所在地
〒252-0201 神奈川県相模原市中央区
上矢部3丁目12−19